OPPO Find X7 Ultra 2週間使用レビュー:隙のほぼ無いフラッグシップ端末

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みなさんこんにちは。2Duoです。世界で初めてLYT-900を搭載したOPPOのフラッグシップモデルである、OPPO Find X7 Ultraを購入しました。購入から2週間ほど、積極的に使用する中で見えてきた点などを書きます。

OPPO Find X7 Ultraの特徴

外観

なかなかインパクトのあるデザインをしています。

4つのカメラを搭載している背面カメラ部はなかなかキモくて良いです。他社はだいたい全体的に黒いガラスを使用していますが、Find X7 Ultraはシルバーベースでカメラ部のみ黒くしています。

ディスプレイ側は、エッジディスプレイはもちろん、画面の上部と下部もガラスのみですが若干湾曲しているため、丸みがある印象です。非常にかわいいです。

また、OPPOなのにアラートスライダーが付いています。OPPOとしてアラートスライダーを搭載する機種はこれが最初というわけではないのですが、OnePlusの特徴がOPPO端末にも搭載されているというのは不思議な感覚です。

背面のフェイクレザーの部分の手触りが大好きです。Xiaomi 13 Ultraのような、カメラライクの硬い合皮ではなく、OnePlus Ace2やXiaomi 13に似た柔らかな手触りです。それでいて模様は細かすぎず、まさにXiaomi 13 Ultraの見た目とOnePlus Ace 2の手触りを融合させたかのような印象です。

ハードウェア

画面内指紋センサーの位置がちょうどよいです。OnePlus Ace 3と似通っています。

スピーカー性能は特筆すべき印象は受けませんでした。普通のハイエンドといった感じです。

バイブレーション性能が非常に強いです。細かく、力強く振動します。えっちです。

OPPO Find X7 Ultraのイマイチなところ

今回から、先にイマイチなところを挙げてみることにしました。carwowリスペクトです。というわけで5 annoying things about this phoneです。

グローバル展開がない

最大の不満点です。ハードウェアはほぼ完璧で不満点は基本的にないのに、唯一これだけが不満です。OPPO端末は大陸版でもそれなりに使えはしますが、それでもやはりGMSが標準搭載となっていない点や、アプリの自動起動の許可が最大5つまでしか設定できないなどの、大陸版ColorOS特有の使いにくさが目立ちます。

今からでも遅くないよOPPO、グローバル展開、しよ??

ここから先に挙げる不満点は、無理やり考え出したポイントです。というかそれほどまでに考え出さないと不満点が見つからないほどには強い機種です。なので、実使用上そこまで気になる点ではないものばかりです。

アラートスライダーの挙動

OnePlusユーザーの方にとって、スライダースイッチの挙動は、下から順に、着信音、振動のみ、振動もなし という順番に切り替わることに慣れていると思いますが、このFind X7 Ultraは違います。

下から順に、着信音、サイレント、VIPモードに切り替わります。VIPモードというのは、カメラ、マイク、位置情報へのアクセスをすべて絶つモードです。

中国ではこのようなモードが必要なのか知りませんが、少なくとも日本に住んでいる一般人にとって不要なモードであることは確かです。大陸版なんだからそんな文句は言うなというのはさておき、ここは設定次第でOnePlusと同じ挙動になるように設定させてほしかったところです。

可変絞りがない

Xiaomi 13 Ultraで、大型センサーに可変絞りがついていることのありがたみを知ったわけですが、OPPO Find X7 Ultraにはその可変絞り機構がありません。

可変絞りがどのような役割を果たすかについては、下記記事の一番下に書いています。

これについては、デジタルズームで2倍に拡大して撮影するなり、いっそのこと3倍望遠に切り替える必要があります。

大型センサーをスマートフォンに搭載する流れがMi 11 Ultraあたりからはじまってもう3年、そろそろユーザー側も大型センサーの扱いには慣れてきていると思うので、可変絞りがなくとも対応できるだろう、ということかもしれませんが…

ビルドクオリティ

細部までベタベタとOPPO Find X7 Ultraを触っていたのですが、ディスプレイが4辺均等に接着されていないことに気づきました。右上がすこしフレームとディスプレイの間から接着剤が漏れているんですよね。つまり、少し左にディスプレイが寄っているということです。筆者の個体だけかもしれませんが…

写真には写らないレベルなので、ぜひ筆者と会った際にでも触ってみてください。

バッテリー持ち…?

これについては、筆者にとってなんの不満もありません。とはいえ、Twitterで様々な意見を目にする中で、電池持ちが前作のFind X6 Proから進化していないとの意見が見られました。Find X6 Proを所持したことはないので確かめようがありませんが、すくなくともこの機種を単体で見たときに、バッテリーについて不満を感じることはありませんでした。

前作から進化していない、かもしれない 程度に書いておきます。真偽は不明です。ごめんちょ

OPPO Find X7 Ultraの好きなところ

正直なところ、イマイチなところを探すのには苦労しました。それほどまでにこの機種は気に入った点が多いです。その中でもより目立つ点を挙げます。

カメラ性能

文句なしです。Hasselbladとコラボした仕上がりを実現していますが、この写りが最高です。

筆者の基本的な考え方として、この種のカメラ特化型のスマートフォンは、出てくる写真の味付けで選べば良いと思っています。先程載せたXiaomi 13 UltraとVivo X100 Proの比較記事でも書きましたが、例えばVivoはとにかく明るく、Xiaomiはリアルな写りを実現しています。

写真の仕上がりという面で、OPPOは明暗のはっきりした写真を出してきます。これはこれで良いなと感じる写りです。

以下に何枚か作例を載せておきます。

Haptics

日本語でどう表現するのが正しいのか知りませんが、振動?バイブレーション?ハプティクス?が非常に強力です。iPhoneのTaptic EngineやXiaomiの振動よりはるかにはっきり、力強く振動します。

口頭での説明が難しいのですが、Apple Watchのバイブレーションのような強さがあります。

見た目

人間の適応能力とは恐ろしいもので、ついこの間までMi 11 Ultraのカメラのデザインに強い違和感を感じていたのに、もうXiaomi 13 UltraやVivo X100 Proのような大型の黒い円形ガラスにすら違和感を感じなくなりました。ああ恐ろしい。

そんな状態で、シルバーの円形カメラ部に、カメラレンズの部分だけ黒く切り抜くなどという非常にキモいデザインの機種が登場したわけです。さすがにこれはキモすぎです。購入の決め手の8割くらいはこのデザインです。大好き

Tecno Phantom X2 Proはちょっと別です。まだ無理です。もーちょっとだけ訓練を積んでからじゃないと………

肌触り

冒頭でも書きましたが、フェイクレザー部の手触りが最高です。柔らかいタイプとなっており、それでいて模様はしっかりと本皮を再現できています。Xiaomi 13やOnePlus Ace 2は同じような手触りでしたが、模様がもっと細かいものだったので、皮という感じはあまりなかったんですよね。

ColorOS

グローバル版、大陸版問わず、またOxygenOSも同じくですが、ColorOS系というのは非常に使いやすく、また軽量にできています。MIUIで感じていた、UIにこだわりすぎた故の若干の重さやこだわりすぎ感がなく、また逆にAOSPほど退屈すぎない、ちょうど良いカスタマイズがなされていると感じます。

実性能

Antutuベンチマークを実行しました。ゲームモードにAntutuを登録した状態での実行です。

また3DMarkにてベンチマークを実行しました。テスト方法は「Wild Life Extreme Stress Test」です。

実行後はリフレッシュレートが数分間制限されていました。また長時間触れない程度にフレームが熱くなりますが、フレーム部は細いので、背面で支える持ち方などをすれば使用できなくはない印象です。

まとめ

全体的にフラッグシップ端末と呼ぶにふさわしい出来だと感じています。細部に至るまで完成度が高く、不満点を探すのに苦労するレベルです。

とはいえそれだけに、グローバル展開がされていないのが残念すぎます。せめてRoot化できれば、もっと使いやすくなるのですが…

OnePlus 12 Ultraとしてグローバル展開してください。ありがとうございます。

あとは、たまに勘違いしている人を見かけますが、この手のカメラ特化系のスマートフォンに軽さや重さのバランスを求めるのは間違っていると思っています。やれ落としやすいだの、安定してホールドできないだの、過去に別端末のレビューをしたときにTwitterのリプ欄で言われたことがありますが、そんな要素を求める方はArrows Weでも使っておけば良いのです。

以上です。

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