みなさんこんにちは。2Duoです。最近折りたたみスマホを触ってないなぁと思い、ここ最近の進化も知っておこうということで、HONOR Magic V3を購入しました。Huaweiのブランドではなくなった以降のHONORのスマートフォンを購入するのは初です。
これはなに
HONOR Magic V、Magic Vs、Magic V2に続くHONORの4代目の横折りスマホです。まーまー、 V Purseとかも出してたりはしますがとりあえずあれはノーカンで。
今回の記事を作成するにあたり使用した個体は香港から来たグローバル版で、RAMが12GB、ストレージが512GBとなっています。
まめこMobileさん(購入サイト)にて購入しました。購入した2日後には手元に届くように手配していただけました。いつも迅速で感謝しています。
HONOR Magic V3の外観
まずは背面からです。カラーバリエーションは3つあり、オレンジ、ブラック、グリーンの中からグリーンを選びました。Twitterを見ていると、結構な方がオレンジを購入されている雰囲気だったので、そこは外していきたいなといった理由です。あとは単純に身の回りの物に緑色要素が多めだからみたいなのもあります。
素材については、オレンジは合皮、それ以外の2色はガラスです。実機を触るまではこのガラスの質感がイマイチ分からず、画像の様子などから少しざらざらした、例えるならVivo X70 Pro+のような手触りなのかと思っていましたが、実物はもっとサラサラしています。これと近しいものはなんでしょうね、うーん…OnePlus Openとかでしょうか。iPhone Proシリーズの背面よりも指の滑りはスムーズです。
カメラ部を拡大するとこんな感じです。この3眼の配列はHONORを感じます。
続いてサブディスプレイ面です。パッと見、折り畳めない普通のスマホと変わりない印象です。本当に軽微なものですが、画面右側がエッジディスプレイになっています。目視ではほぼ分かりません。
メインディスプレイ面です。OnePlus Openのように折り目が目立たない、ということはなく、画面が発光している状態でも斜めから見れば折り目が分かります。
本体側面です。入手してから気づいたのですが、電源ボタンと音量ボタンが別の辺についています。そのため、本体を閉じているときはどちらも本体右側で操作、本体を開いたときは音量ボタンは本体左側で操作といった操作方法となっています。
ヒンジ部分です。ブラックとグリーンはどちらも側面は同じですが、オレンジのみ色と模様が変更されています。
スピーカーは本体を横向きに持った時にステレオになる構成で、どちらのスピーカーもサブディスプレイがある側に取り付けられています。
HONOR Magic V3の特徴
最近の折りたたみスマホ事情をあまり知らないので、ここではあくまでも筆者がこれまで使用したことのある機種と比較した際の特徴ということで取り上げたいと思います。参考程度に、HONOR Magic V3の前まではOnePlus OpenやHuawei Mate Xs2、Z Fold3等を所持していたことがあります。
めちゃくちゃ薄く、軽い
箱から出して、最初に抱いた感想がこれです。
Type-Cポート部分はこんな感じになっているのですが、ここを見れば分かるとおり、ほぼType-Cポート分の厚みしかありません。
また重量はケースを外した場合で235g、純正付属ケースを取り付けた際で270gでした。筆者がサブ機として使用しているiPhone 15 Pro Maxは本体のみの状態での実測値で232gのため、Magic V3が8インチ弱のディスプレイを備えた折りたたみスマホであることを考えるとこれは凄すぎませんかね…
IPX8
ここ最近の折りたたみスマホは耐水性を備えたものも増えてきているため、ある程度普通のことかもしれませんが、HONOR Magic V3もIPX8の耐水性を備えています。さすがに下記ツイートのような行為は対象外のはずですが…
メイン画面、サブ画面ともにスタイラス対応
メイン画面でのスタイラス対応としては、GalaxyではZ Fold3からできていますし、実際にSペンを購入し使用していました。
OnePlus Openについては、メイン画面、サブ画面ともにOPPO Find N2またN3と共通して使用できるOPPO Penによる筆記に対応していましたが、このOPPO Penがスタイラスペンとしてはあまりにも高価なものだったため、購入していません。Magic-Pen2本ちょいくらい買えそうな値段してますからね…
HONOR Magic V3も、メイン画面およびサブ画面においてスタイラスペンであるHONOR Magic-Penを使用できます。このMagic-PenはOPPO Penほど高価ではないため、比較的気軽に環境を整えることができます。
Snapdragon 8 Gen3搭載でしっかり強いスペック
なぜ敢えてこれを特徴として挙げたかというと、ここ最近のHuawei機に搭載されているSoCであるKirinはSnapdragonの最上位モデルほど性能が良くないためです。
で、これまたなんでHuaweiという名前が出てきたかというと、HONORのスマートフォンは名前こそHuaweiではないものの、搭載されているMagic OSやハードウェアで使われている技術にはHuaweiさを感じさせる部分が多数見られるからです。デフォルトの通知音とかね、だいぶ前に国内で購入したMediaPad M5と同じですしね。
とはいえそんな中でも、SoCはHuaweiとは違いSnapdragonのものを採用しているため、ゲームなどの高負荷なタスクもしっかりこなせます。性能はしっかり強く、またGMSがしっかり使用できるHuawei端末みたいな捉え方ができるかもしれません。
HONOR Magic V3のここがイマイチ
結構気に入った機種ではあるのですが、不満点もないわけではないです。そんなにたくさんあるわけではないですが、挙げてみます。
画面を斜めにできる角度の制約
これまで使ってきた他機種と比べて、画面が自動的に完全に広がってしまう角度がキツめだと感じます。どういうことか具体的な画像で表すと、下画像のような感じになります。
ちょうどこの辺りを境に、これよりも画面を倒してしまうと角度を固定できず、画面が完全に広がってしまいます。
これが他の折りたたみスマホだともう少し寝かせることができた気がするんですが、気のせいでしょうか…
物理ボタンの配置
慣れればどうにかなるのかもしれませんが、電源ボタン/音量ボタンの配置が本体の開閉に応じて変化するため、音量を調整しようとして虚無を押してしまうことが比較的多い回数起こっています。
ボタン配置関連の否定的な意見としてたまに聞くのはGoogle Pixelシリーズのボタン配置が他のAndroidに多く見られるものとは逆になっているということですが、これに関しては一度Pixelに慣れてしまえばそのボタン配置が固定になるため、それほど問題ないと思います。
Magic V3に関しては1台でコロコロボタン配置が変わるため、この機種に慣れれば大丈夫と言える問題なのかは疑問です。
Appleを模倣しすぎたMagic OS
何でもかんでも真似しなくていいのに、Magic OSはOSの標準機能としてAppleのDynamic Islandおよび周辺機器用のUIをパクっています。とりあえず画像を見ていただくのが早いと思います。
…なんでこんなことしたの?OPPOも次のバージョンのColor OSでDynamic Islandをパクるみたいな噂を聞きましたが、なんなんでしょうね。Dynamic Islandはとても洗練されたUIで好きですが、だからといってそれをAndroid側で、しかも開発元が直々にパクるスタイルは好きではないです。
こういうのって小中学生がPlayストアで怪しいiPhone風のランチャー入れて遊ぶのと一緒じゃないですかね。俺恥ずかしいよ……
HONOR Magic V3のここが好き
すごく気に入った点もあります。こんな感じです。
画像を一面に出すタイプのAlways On Display
これiPhoneでは14Proシリーズからできていたり、GalaxyもS24シリーズで対応するなどしましたが、それ以外に対応するデバイスは個人的にはMagic V3が初めてです。
内側のディスプレイでは常時表示とはならず、タッチした後の数秒間表示されるといった感じです。
この機能が使えるデバイス、他にご存じだったら教えてください。
実質Huaweiなハードウェア/ソフトウェア
先ほどもちらっと書きましたが、HONORデバイスが搭載するMagic OSをはじめ、いろんな部分にHuaweiみを感じます。
例えばこれはMagic OSとHarmonyOS/EMUIを並べたところですが、名前が違うだけでほぼ完全にHarmony OSですよね。
また本体の薄さに関しても、Huaweiの技術力を感じます。知らんけど。今の折りたたみスマホってこの薄さが当たり前なんですかね?
で、そんなHuaweiを感じるHONORシリーズですが、それでいてこの個体はグローバル版のためGMSが標準搭載だということがとても良いです。
Huaweiの中華メーカーを感じさせない洗練度や完成度と、GMS標準搭載からくる使いやすさを同時に味わうことができるのはHONORシリーズとNexus 6Pくらいでしょう。クソ懐かしいなNexus6P
ヒンジまでスマートに保護できる付属ケース
これが非常にありがたいポイントです。折りたたみスマホですしヒンジまでしっかりと保護したかったため、ケースを別で用意しなきゃいけないかな、と思っていたのですが、付属ケースの完成度があまりにも高すぎます。
磁石の力でヒンジにくっつくため、本体を開けると自動的にヒンジから外れますし、本体を閉じると勝手にヒンジの保護に回ってくれます。
また単純な質感も良いですね。オレンジだとどうなるか知りませんが、ブラックとグリーンについてはどちらも背面とヒンジ部の素材は合皮でとても手触りが良いです。
めちゃくちゃ優秀なMagic-Pen
購入者特典として付属してくる時期もあったMagic-Penですが、これがめちゃくちゃ使いやすいです。スタイラスペンとしての標準的な機能である、指の代わりにタッチやスワイプをしたり、簡単な描画をしたりできることはもちろん、手書き入力の認識精度があまりにも高いことに驚いています。
筆者の字はかなり読みにくいものだという自覚があるのですが、そんな字でもほぼ確実に読み取ってくれます。体感ではiPadのスクリブル機能より精度が良いと感じます。実際にこの項目もMagic-Penで書いています。これ言ってみたかったんですよね、レビュー対象で記事書いてますってやつ。
あと、ケースが付属するのですが、これがまた高級感があり良いです。
まとめ
結局HONOR Magic V3はどういう特徴があるスマホなのかという話ですが、大きい画面を使いたくなったら使うことができる普通のスマホ だと感じました。
Z Foldシリーズのような縦長ディスプレイではなく、初代Pixel Foldのような横長ディスプレイでもないため、一般的な作業はサブ画面で完結しますが、地図表示や動画再生、写真の閲覧など、大きい画面が必要になった時に開いて使うといった使い方を主にしています。
この記事で触れていない、カメラやゲーム性能については、平均的なスマホと同等だと感じたので特に触れていません。今時のスマホはある程度値段の高いものについては大抵それなりに撮れるカメラついてますしね。別にテレマクロでめちゃくちゃ寄れるわけでもないし、可変絞りが必要となるような大型で明るいセンサーでもありません。
あと、個人的な折りたたみスマホの使い方が単純な大画面Android環境でしかないので特に触れませんでしたが、マルチウインドウで複数開いて同時に複数の作業をするといった使い方で考えるとイマイチかもしれません。Galaxyとかに比べると、という話ではありますが。
以上です。
コメント
ペンのサイドボタンの機能はどうでしょうか?
HUAWEIみたいに謎の切り抜きアプリのようなものが開きますかね?
コメントありがとうございます。
基本的にこのボタンを押しても反応はなく、反応するのはメモアプリ上でダブルクリックすることでペンと消しゴムの切り替えができるといったところで、
ApplePencilのダブルタップ機能とほぼ同じ用途です。
ダブルクリックでツール切り替えくらいなんですね
ありがとうございます
(メールに通知来るのかと思って忘れかけてましたすみません