HUAWEI Pura 70 Ultra レビュー:めちゃくちゃよくできたフラッグシップ端末

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みなさんこんにちは。2Duoです。久々にHuawei機が欲しくなったので、HUAWEI Pura 70 Ultraを購入しました。

この記事では、しばらくの間いろんな場所で使ってみた感想を書き出してみようと思います。

これはなに

HUAWEIが2024年に発売したPuraシリーズ(これまでのPシリーズ)の最上位モデルです。

Kirin 9010を搭載しており、レビューに使用した端末はRAMが16GBでストレージが512GBのモデルです。

また今回はグローバル版をレビューしており、様々な点で大陸版端末とは異なる点があると思います。

HUAWEI Pura 70 Ultraの外観

背面から見ていきます。外装全体的に言えることですが、激しすぎず、また弱すぎない絶妙なレベルの曲線が多く使用されています。

Pura 70 Ultraはどのカラーを選んでも背面の素材は一律で合皮です。この素材の質感がまた大変に良く、加えて4辺とも曲線を描きながらフレームにつながっていっているのがとても良いです。

カメラ部の特徴としては、メインカメラに沈胴式レンズが採用されていることが挙げられます。またメインカメラは可変絞り機構も搭載しており、F1.6からF4の間で調整することができます。

沈胴式レンズを採用したからと言ってカメラを使用していないときの本体厚みが薄くなっているのかといえばそういうわけでもなく、メインカメラのレンズが格納されているときでもXiaomi 14 Ultraと同じくらいのカメラバンプの厚みがあります。

前面に移ります。画面側も4辺エッジとなっており、これまた曲線が美しいです。また4辺のベゼルの太さが均一のため、フラッグシップ感を感じます。

電源ボタン、音量ボタンの位置は高めです。

側面もまた曲線を描いており、画面側から背面までの間をシームレスに補っています。

HUAWEI Pura 70 Ultraの特徴

Huaweiらしさをよく感じる特徴があります。

SoC

Kirin 9010を搭載しているPura 70 Ultraですが、ベンチマークの数値上では極めて高性能という数値にはなっていません。それでも実際にゲームをプレイしてみると、数値以上にサクサク動きます。

以下はAntutuおよびGeekbenchの数値です。

試しに原神をプレイしてみました。可能な限り全ての設定値を一番高負荷な物にしたところ、60fpsは流石に出ないものの、それでも目に見えてやたらとかくつくわけでもなく、比較的快適にプレイすることができました。少なくともPixel 9 Pro XLよりはマシです。

カメラ

LEICAをやめてXMAGEと名の付くようになったHuawei機を使用するのは今回が初めてです。

じゃあXMAGEになってガラッと方向性が変わったかといえば、そのような印象は受けません。Huaweiらしさというか、明るい色合いで撮影できます。

それと、テレマクロ性能がこれまで使用してきたどの機種よりも強いです。実測値で4.5cmまで被写体に近づいて撮影することができました。

撮影している様子と、実際に撮影した写真を見ていただきたいのですが、ここまで寄れます。えげつないです。

他のテレマクロの作例はこんな感じです。

HUAWEI Pura 70 Ultraのここがイマイチ

これらは基本的に制裁の影響をモロに受けたイマイチポイントでしかないので、Huawei端末を購入するような人は気にしない部分だと思います。今普通にGMSが使える普通のスマートフォンを使っている方で、Huaweiへの機種変を検討しておられる方が気にするかもしれない点といった感じです。

純GMSは非搭載

まずはこれです。グローバル版であってもGMSは入っていません。大陸版のHarmonyOS(Nextは使ったことないのでわかりません)、またグローバル版のEMUIは中身がAndroidのため、なんとかしてGMSを使用することは可能です。

今回レビューに使用しているグローバル版の場合、AppGalleryより「microG Service」および「microG Companion」をインストールすることでGMSの導入が可能です。Playストアが使用できないため、Aurora Storeを使用してアプリのインストールと更新を行なっています。

大陸版の場合Playストアのインストールまで可能で、他メーカーの大陸版端末と同等のレベルのGMSに付随する機能を使用できるため、Huaweiに関してはグローバル版より大陸版の方がGMSを使いやすいという状況になっています。

グローバル版は5G非対応

個人的には全く痛くない点ですが、5Gが飛んでいるエリアで使用する際にはデメリットとなります。大陸版は5Gに対応している可能性が高いようで、この点はグローバル版のデメリットと言えそうです。

EMUIのカスタマイズ性

具体的には、ホーム画面でどこからでも下向きにスワイプすることで通知センターあるいはコントロールセンターを開きたいのですが、それができません。必ず画面の上端からスワイプする必要があります。

あと、今流行りのロック画面のカスタマイズも行えません。可能なのは、テーマごと別のものを適用するといった作業です。

指紋センサーの位置

これが一番残念かもしれないポイントですが、指紋センサーの位置がVIvo X100 Proや一昔前の高コスパスマホに見られるようなところにあります。

筆者は超音波式指紋センサーには何のメリットも見出せていないため、光学式を搭載していることについては何の不満もないのですが、それは別として位置が低すぎると感じました。慣れれば問題なく感じるのかもしれませんが…

HUAWEI Pura 70 Ultraのここが好き

Huaweiのフラッグシップ端末とあって、流石に良いと感じる面はたくさんあります。

カメラ

もちろんよく写るカメラも好きですが、何より物理的に動くパーツがついていることが一番大きいです。

TECNO Phantom X2 Proも似たような機構が搭載されていますし、ちょっと動き方は異なりますが少し前のZenfoneとかMi9T系列とかに通じる魅力があります。TECNO使ったことないからわかんないけど。しっかりとモーターの動作音がするので、とても良いです。

EMUI

これはHarmony OSにもEMUIにも共通して言えることですが、UIが洗練されています。Pua 70 Ultraの明るい画面ともマッチした、ポップなUIが気に入っています。個人的に、HMOSとEMUIってあんまりダークモードで使いたいとは思わないんですよね。もしかしたらそういうところにつながっているのかもしれません。

ハードウェアの完成度

過去に何度もTwitterなどで言っている事ですが、Huaweiはハードウェアの作り込みや完成度が中華スマホの中ではかなり高いです。しっかりとフラッグシップ感を出せています。

というのも、持った時のホールドのしやすさや、本体の体感上の厚み、また上で述べたような外観上の特徴を考えると、例えばXiaomi 14 Ultraは微妙にフレームの角が立っているためPura 70 Ultraほど持ちやすくはないなどの点で、やはりHuaweiが勝っているなと感じます。

まとめ

総じて、とても良いフラッグシップ端末です。カメラ性能、処理性能、外装デザインの完成度など、どこをとっても満足できるクオリティである一方で、やはりGMSが標準搭載ではないことによるアプリ管理のしづらさや、画面内指紋認証の位置が残念すぎる欠点です。

正直なところ、メイン機として発売直後より数ヶ月使用しているXiaomi 14 Ultraからの乗り換えを検討できるレベルの端末となっていると感じました。

以上です。

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