Google Pixel 9 Pro XL レビュー:全方面に強いGoogleのフラックシップ端末

Smartphone

みなさんこんにちは。2Duoです。

たまにはトレンドに乗っかろうということで、Pixel9ProXLを購入してきました。

PixelはGoogleのフラッグシップ端末ということで、中華のカメラ特化スマホとはまた違った雰囲気かな、と思っています。

このレビューでは、Pixel 9 Pro XLを数日間使用してみて気づいた点や、ここが好きだとか嫌いだとかそういう話をしたいと思っています。

これはなに

Googleが2024年8月に発表したPixel 9シリーズの一番偉いモデルです。ProどころかXLとまで名前についており、個人的には好きな名前の付け方です。

最後にXLと名のついたPixelシリーズは4 XLなので、その頃の懐かしさがあって良いですね。当時はガキだったので、Pixel3aとか、なんならPixelExperienceを焼いたNexus 6Pで満足していた記憶があります。

Googleが作るスマートフォン、特にPixel Proシリーズは非常にフラッグシップ感が強いモデルです。主観ですが、操作感、雰囲気などからしてXiaomi 14 Ultraよりもフラッグシップ感は強いです。

Pixel 9 Pro XLの外観

前作であるPixel 8 Proとの大きな違いは、カメラ部のデザインです。

今まではカメラバンプが端から端まであり、背面ガラスもカメラより上とカメラより下で2枚使用されていましたが、Pixel9シリーズでは1枚のガラス上に1つのカメラバンプが置いてあるイメージです。

あとは、ディスプレイ4隅のアールが平均的なスマホより大きいと感じます。極端な書き方をすると、長方形よりも楕円に近い形状ということです。これにより、独特な印象を受けました。

電源ボタン/音量ボタンの配置についても、大半のAndroidスマホが音量ボタンが上で電源ボタンが下という配置を採用する中、GoogleはずっとNexus5xやNexus6の頃から電源ボタンが上で音量ボタンが下です。

これについて批判する人をよく見かけるのですが、個人的にはしばらく使っていればここは慣れるので、Pixelの特徴として受け入れています。

Pixel 9 Pro XLの特徴

Pixel 9 Pro XLには、以下のような特徴的な機能があります。

カメラ

ハードウェアスペックとしてはそれほど特筆すべきものではないのですが、Pixelシリーズは毎度のことながら撮影後の自動補正の部分が特徴的です。

またメインカメラのセンサーが比較的小さいため、ピントの合う範囲が広く、それをメリットとして活用することができます。

左側がXiaomi 14 Ultraで撮影したもの、右側がPIxel 9 Pro XLで撮影したものです。

概ねこんな感じで、Pixelは気持ち白みがかったような写りになります。

AI機能

いろんな部分でAIの力を活用できます。

一例ですが、壁紙をAIの力で動かせるようになったり、写真加工の分野では消しゴムマジックをはじめ、ピンボケを修正する機能や画質を上げる機能があります。

超音波指紋センサー

Pixelシリーズで初めて超音波指紋センサーを搭載しています。メリットとしては、指紋センサーを照らす必要のある光学式指紋センサーとは違って認証時に画面が光らないため、暗い環境でもストレスなくアンロックできることが挙げられます。その反面画面の保護フィルムを注意深く選定する必要があります。

筆者の環境ではspigenの画面保護ガラスを購入しましたが、これだとしっかりと認証が通っています。

温度計

要るのか要らないのかで言えば要らない寄りの機能かな〜という感じはしますが、背面カメラのフラッシュの下に温度計を搭載しており、かざす物体の温度を計測することが可能です。だからどうした〜??

長期間のアップデート

Googleが7年間のOSアップデートとセキュリティアップデートを保証しているため、2031年8月まで継続して最新のOSを利用できます。年1でスマートフォンを買い替える人などにとってはあまり恩恵のない点かもしれませんが、長い期間同じ端末を使用したいという場合には非常にありがたい仕組みだと思います。

むしろここまでくると最新のOSがインストールできなくなる前にバッテリー等消耗品が先にダメになる気がします…

Pixel 9 Pro XLのここがイマイチ

数日使っただけなので完全に隅々まで見ることができたわけではないですが、下記のような残念なポイントを見つけました。

ゲーム性能

スマートフォン向けのゲームは原神とプロセカくらいしかしない上に、プロセカに関しては完全に嗜む程度にしかプレイしていないので、とりあえずその2タイトルを遊んでみました。

これはTensorはPixel6の時代からずっと同じですが、TensorというSoCはゲーム性能は強くありません。

定価(177900円)だけで考えるとこの価格帯にしてはゲーム性能が低すぎる印象です。

具体的に、原神を最高設定でプレイしてみたのですが、立ち止まらない限り60fpsには到達しません。

探索をした際に40fps、戦闘時で30fps前後で動いている印象です。

Android15にアップデートすればゲームパフォーマンスが改善すると噂で聞きましたが、記事執筆時点で残念ながら手元の個体にはまだアップデートが降ってきていない為、未検証です。

Antutuベンチマーク(V10.3.3)も回してみました。スマホクーラーなどというおしゃれアイテムは持っていないため、冷凍庫に入れた状態での計測です。

また、GeekBenchも実行しました。

パンチホール周りの設計

インカメラのパンチホールが、平均的なスマホのパンチホールのサイズより若干大きいと感じます。少なくともPura70UltraやXiaomi14Ultraより大きいです。上の画像では、左側がXiaomi 14 Ultra、右側がPixel 9 Pro XLです。

それだけでなく、画面角のアールとの兼ね合いかもしれませんが、ステータスバーの軸とパンチホールの軸がずれており、気にすれば気にするほどこれが気持ち悪く感じます。

Pixel 3 XLでは太いノッチに対応するためにステータスバーの軸がかなり下がっていましたが、同じような感じで軸を合わせて欲しかったです。

カメラ

カメラの写りが、主観ではありますがそれほどPixel8Proと変わらないように感じました。

少し前のPixelはカメラに非常に注力しているイメージがあったので、ここ数年の方針変更なのかもしれませんが、まだカメラ性能の強化の余地はあると感じているので、より大きなセンサーの搭載や可変絞りの搭載など、カメラ面でのアップグレードがあっても面白いんじゃないかなと思っています。

品質管理…?

たまたま手元に届いた個体が悪かったのかもしれませんが、ディスプレイに初期傷がみられました。

別にフィルムを貼るので気にはなりませんし、使っていく中で付く傷ではあるとは思うのですが、日本人的な思考で行くとこれは新品としては残念だなと感じます。別にいいんですけどね。

むしろ日本人くらいしか気にしないと思うので、そもそも開発元が米国の企業であり、製造も日本で行われているわけではないことを考えると、全然問題のない事だと言えます。

値段

定価が177900円からとなっているPixel 9 Pro XLですが、なんと公式以外の新品未使用品の相場は執筆時点で125000円前後からとなっています。Googleストアのクレジットの適用や下取りの適用により、125000円で売れても売り手は損をしない価格となっているのでしょうが、ちょっとさすがにひどくないですかねこれ。初めから定価をもっと低く設定しておいてくれてもいいのにな、と思いました。

Pixel 9 Pro XLのここが好き

Pixelは毎年かなり気に入っている機種です。今回のPixel 9 Pro XLでは下記のような点が気に入りました。

バイブレーション

Xiaomiの作っているOSがMIUIだった時代は、MIUIのバイブレーションが一番好きでした。というのも、指紋認証時の振動が凝ったものになっていたり、画面の動きに合わせた振動パターンでUIと一緒に振動したりしていたからです。

しかしHyperOSになり、少しだけバイブレーション機能が弱くなりました。

そこから数か月経ち、久々にPixelを今回使用したところ、いろんな節々のバイブレーションが一つ一つ良いんですよね。たとえばGBoardで入力する際のバイブレーションを取っても、Xiaomi14UltraやiPhone15ProMaxのようなただ細かく震える感じではなく、一回一回の振動が重たい印象です。重たいというか、しっとりというか、そういう感じです。

ちょっと言語化が難しいので、可能であれば実際に店頭デモ機等で触っていただきたい部分です。

OS

個人的に、AOSP寄りのOSは好きです。なぜなら無駄なカスタマイズがなく、それがUIのスムーズさやUXに直結しているからです。

HyperOSやOneUIもそれはそれで好きですが、結局UIのカスタマイズの影響でその分無駄にリソースを食っている気がします。その点Pixelは本当に素のAndroidに近いため、すっきりした印象です。

ハードウェア設計

とにかくフラッグシップ感の漂う設計になっています。ずっしりとした重さや側面の仕上げ、カメラバンプの設計、4辺均等な幅のベゼルなど、さすがに最上位モデルにふさわしい外観です。

上でも取り上げたバイブレーションも、強いフラッグシップ感に貢献しているといえます。

本当に一点だけ、パンチホールがでかすぎますね…残念です。

まとめ

総合的に見て、Pixel 9 Pro XLは非常によくできているフラッグシップ端末だと思います。

カメラ性能、ユーザー体験は強いと感じますが、SoCの処理性能が価格に見合ってない点が残念です。

Googleが作るUIの雰囲気が好きな人、どの方面にも安定した性能を持っているスマートフォンが欲しい人にはおすすめですが、原神のような比較的負荷のかかるゲームをプレイする人にはおすすめできないスマートフォンです。

個人的にはかなり気に入った1台ですが、この時期はiPhone16シリーズの発表も控えていますし、Pixel 9 Pro Foldも少し試してみたいため、おそらく執筆後に手放すことになると思います。カメラ性能だけで言えば今のメイン機であるXiaomi14Ultraの方が上ですし…

以上です。

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