Xperia 1 Ⅵ レビュー:国内メーカーの強いフラッグシップ端末

Smartphone

みなさんこんにちは。2Duoです。Xperia 1 Ⅵを購入しました。記事執筆時点で数日間積極的に使用しており、使用している中で気づいた点をまとめてみます。

Xperiaってさ…

突然ですがみなさん、Xperiaってどういう印象を持たれてますか?

筆者は本機を購入するまで、Xperiaは画面が縦長すぎて使いづらい、カメラもシャッターボタンが付いていると言えどハードウェアスペックはイマイチで結局綺麗な写真の撮影はできない、そもそもターゲット層が少なくとも若者層ではなさそう、などの偏見を抱いていました。

それらの理由で、メイン機として選ぶ端末の候補にXperiaが上がることはありませんでした。

そんな印象を抱いていた筆者がなぜ今回Xperiaを購入したかというと、きっかけは筆者がiPhone 16 Pro Maxのスピーカー性能を高く評価したツイートに対して、XperiaやROG Phoneの方がスピーカーの性能が良いという意見がたくさん来たためです。そこまで言われたら買ってみるしかないだろうという感じですね。

それで実際買ってみたんですが、正直なところ良すぎて驚いてます。というのも、縦長すぎたディスプレイは最新モデルのXperia 1 Ⅵにて比率が見直されたことで適度な使いやすさを感じますし、カメラも一眼カメラを意識した操作をすればこれはこれで良い撮影体験が可能です。

そんなXperia 1 Ⅵについてレビューします。

今回買ったもの

今回購入した端末の詳細情報は以下のとおりです。

名称Xperia 1 Ⅵ SO-51E
リージョン国内ドコモ版
RAM容量12GB
ストレージ容量256GB
SoCSnapdragon 8 Gen 3

一つ後悔しているのは、ドコモ版を選んでしまったことですね。後述します。

Xperia 1 Ⅵの外装

まずは外装からです。

背面はこのような感じになっており、ガラスの表面には無数の小さな突起がついています。最近よくあるサラサラな手触りでなければツルツルな訳でもなく、オリジナリティが出ています。

カメラ部です。3眼の構成で、上から順に超広角、広角、望遠です。ここ最近の中華フラッグシップ端末は大抵円形カメラを採用している時代ですが、Xperiaは1シリーズの最初から同じようなデザインを継続しています。Galaxy Ultraシリーズのカメラ配置と同様、他のスマホに多く見られるデザインではないのが良いですね。

ディスプレイ面です。先ほども書いたとおり、Mark Ⅵよりディスプレイの比率が変更されており(Mark Ⅵって呼んで良いのか?)、横方向に長く、縦方向に短くなりました。比で表すと19.5:9ですね。

それでも、平均的なスマートフォンのディスプレイの縦横比と比較すると、まだ縦長寄りな印象です。

側面です。ここも独特なデザインとなっており、一周ぐるりと縦向きに溝が掘られています。また、フレームの両端数ミリ程度は一回り引っ込んだ構造です。薄さを演出しているのでしょうか。

Xperia 1 Ⅵの特徴

かなり特徴が多いと感じました。

カメラ

Xperiaシリーズは、ずっと一眼カメラに似た雰囲気のカメラを搭載していると感じています。写りがいいとかそういう方向性ではなく、一切ソフトウェア的な加工が入らない点がそう言えます。

撮って出しの作例を見ていただきたいんですが、編集すれば化けそうな写真だと思われるのではないでしょうか。

スマートフォンが目指すべき一種の目標として、手軽さを挙げられるかもしれません。それを考えると手軽な操作で良い雰囲気の写真が確実に撮影できるとは言えないですが、編集次第で自分好みの雰囲気を出せることが強みだと感じます。

またカメラアプリに目を向けると、スマートフォンの手軽さの枠を外れた操作画面だと感じます。一眼カメラを使用したことがある方なら若干の既視感を覚えられるかもしれません。筆者はカメラはCanon派なのでSONYのαシリーズと並べることはできないのですが、どことなくプロ向けといった雰囲気がある気がします。

それでもXperia 1 Ⅵで先代以前よりも一般ユーザー寄りのUIになったらしいですけどね。

シャッターボタン

スマートフォン本体にシャッターボタンを搭載しているスマートフォンは、筆者の知る限りではこのXperiaシリーズとiPhone16シリーズのみです。おそらく中華スマートフォン等に目を向けると他にもあるのでしょうが、有名どころで行くとこの2ブランドのみでしょう。

後述しますが、iPhoneのそれよりも圧倒的に使いやすさを感じています。

特徴的な外装

背面の素材、カメラ部やフレームのデザイン、どこをとってもXperiaらしさが出ていると感じます。ここ最近のスマートフォンって、例えば中華のカメラ特化スマートフォンは大抵円形の大きなカメラバンプを搭載し、背面の素材は合皮あるいはマット調ガラス、スピーカーやSIMスロットの位置は大体どのモデルも同じ、といった感じです。

ところがこのXperia 1 Ⅵは、先ほど外装のレビュー欄でも挙げた通りですが、他に見かけないデザイン/手触りの背面、Xperiaらしさの表れた縦型配置の背面カメラ、特徴的なフレームデザイン、上下ともに前向きに設置されたスピーカーなど、オリジナリティを感じます。

3.5mmイヤホンジャック搭載

有線だと、再生先のスピーカー/イヤホンで遅延が無線通信に比べて減ります。また伝達できる情報量も増えるため、結果的により良いサウンド体験を味わえます。

無線に対応していないものの気に入っている再生環境、みたいな環境で再生できるのもありがたいですね。

まあ、一昔前のスマホはみんなイヤホンジャックついてましたけどね。逆にこんな要素が特徴として挙げられる時代です。

SDカードスロット搭載

これも一昔前は結構ついてましたけどね。SDカードスロットを搭載しており、最大1.5TBまでのSDカードを入れることができます。また一つ下の項目でも取り上げていますが、このカードの取り外しも容易に行えるため、扱いたいコンテンツ別にカードを交換しやすいことも魅力です。

手で引き出せるSIMカード/SDカードトレイ

これはクリエイターとスマホ愛好家の方々にしか通じないありがたみかもしれませんが、SIM/SDカードスロットを取り外すのに追加のツールが必要ありません。溝がついており、爪で引き出すことができます。

これにより、出先で急にSIMカードの入れ替えが必要になったり、SDカードの入れ替えが必要になった際でも、すぐに対応することができます。大変ありがたい部分です。

側面指紋認証

今時の主流って画面内指紋認証で、側面指紋認証を搭載しているのは折りたたみスマートフォンが大半、みたいなイメージがあります。

Xperiaはここ数年、ずっと電源ボタンと兼用の形で指紋センサーを搭載しています。使いやすいとも使いにくいとも言えないですけどね。とはいえ認証速度が遅かったり、精度が良すぎたりするわけでもないので、否定的なイメージはありません。

本体重量

実測値で 201gです。フラッグシップ帯のスマートフォンは重量が大きくなってしまう傾向があると個人的には感じているのですが、Xperiaはそのようなことは特になく、むしろ軽いと感じます。

Xperia 1 Ⅵのここがイマイチ

基本的には全体的に気に入っている機種なのですが、数点イマイチなポイントがあります。

小さすぎる音量ボタン

音量ボタンの長さは、実測値で13.5mmです。これは所持しているスマートフォンの中ではかなり短い方だと思っていますが、音量ボタンが短いということは+と-のボタンの距離が近くなるということでもあり、その結果少し注意しないと音量を0にしようとして最大音量にしてしまったりするケースが何度かありました。ボタンの両端が離れあっていれば起こらないことだと思っています。

利便性がイマイチなテレマクロ

テレマクロ機能を単体で見ると、Pura70Ultraよりも寄れるため非常に強い性能だと感じるのですが、このテレマクロモードを使用するためにはカメラアプリでその他→テレマクロ と進まなければなりません。通常のカメラモードで同じ距離まで寄っても、自動でテレマクロが発動するわけではないということです。この点は少し面倒です。

ドコモ絵文字

これはドコモ版の個体を購入してしまった筆者も悪いのですが、ここ最近キャリア版の端末を購入する機会があまりなかったため、キャリアによるカスタマイズの存在を忘れていました。ドコモのアプリ等はadbコマンドを使用すればでしゃばってくることは無くなるので良いですが、絵文字だけは消せません。ドコモ絵文字を採用したところで喜ぶ人ってまぁいない気がするんですが、そろそろやめませんかね、ドコモ絵文字をシステムフォントに組み込むやつ…

あるいは選択式にする、とかね。ランチャーは初期設定の過程でキャリアのものを使用するかしないか指定できるため、同じ感覚で絵文字についても聞いてもらえればいいんですけどね。

画面端のソフトウェア処理

こんなところ気にするのはスマホオタクくらいだとは思うんですけどね。上記動画で見ていただけるとおり、アプリを開いた際に一瞬画面の四隅が丸く描かれます。すぐに角まで広がるのでまぁいいんですが、いろんな事例を見る限り少なくとも先代のXperia 1 Ⅴではこのようなことはなく、最初から角まで広がっていたようなので、Xperia 1 Ⅵ固有の問題だと思われます。

Xperia 1 Ⅵのここが好き

気に入ったポイントはかなりありました。

めちゃくちゃ寄れるテレマクロ

購入前よりテレマクロが強いとは聞いていましたが、実際に計測してみたところ、4cmまで寄ることができました。

これまで使用してきたスマートフォンの中では、Pura 70 Ultraの4.5cmが最短だったのですが、それを上回る焦点距離でした。Pura70Ultraのテレマクロ作例は下記リンクよりご覧ください。

4cmともなると正直寄れすぎて何の写真を撮影しているのかわからない状態になってしまうため、テレマクロ機能を使用する際はもう少しピントの合う位置を遠ざけて撮影しています。以下、テレマクロの作例です。

表現力の豊かなスピーカー

筆者がXperiaに興味を持ったきっかけですね。実際に聞いてみると、低音域から高音域まで満遍なく鳴っています。またスピーカーが上下とも前面に出ているため、横向きに本体を持った際に左右のバランスが均等です。

低音の力強さはiPhoneの方が上ですが、高音の聞きやすさはXperiaの方が上ですね。

ずっと変わらないXperiaらしさ

先ほど特徴のところでも挙げたような、SDカードスロットの採用や3.5mmイヤホンジャックの採用、また生体認証の方式などは、確かに数年前のスマートフォンでは当たり前の要素でした。

加えて、パンチホールやノッチのないディスプレイも昔ながらの雰囲気を感じますね。解像度は確かに先代よりダウンしていますが、それでも十分綺麗なディスプレイです。

それを、Snapdragon 8 Gen 3という最新のハイエンドSoCを採用しつつ実現してきているフラッグシップ端末はXperia以外ないんじゃないでしょうか。常に新しい技術を追いかけたいわけではない層にとってありがたい機種なのではないかと感じます。

シャッターボタン

先述しましたが、シャッターボタンを搭載しているスマートフォンといえば、XperiaやiPhone16シリーズが有名どころでしょう。iPhone 16 Pro Maxのレビューにて書いたのですが、iPhoneのカメラコントロールボタンは押し感が一眼カメラとは程遠いもので、ユーザー体験はあまり良いとはいえないものでした。

iPhone16ProMaxのカメラコントロールボタンについては下記リンクよりご覧いただけます。

このXperiaのシャッターボタンは、一眼カメラの操作感にかなり近いです。全押しするために必要な力がそれほど大きくはないので、ボタンを押そうとしてスマホごと動いてしまうということがありません。

まとめ

こんなとこです。総合的に見てかなり気に入った機種です。昔ながらのスマートフォン、またXperiaの特徴を引き継ぎ続けつつも最新のハイエンド性能を備えている、そんな機種ですね。

おそらくこの機種のメインターゲットは最新のテクノロジーの愛好家ではありませんが、それでもこれはこれで他のスマートフォンにはない魅力が詰まっています。

Xperiaを食わず嫌いしてきた方、あまり考えたことがなかった方、とりあえず買ってみてください。満足度かなり高いです。

以上です。買ってね。Xperia。

コメント

  1. もちさん より:

    投稿お疲れ様です!興味がわいたので2duoさんから剥奪しようかと思います!(ᵔᵕᵔ˶)

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